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デンカシンキの失敗と挑戦

新電力、第3者所有のリスク露見

NTTスマイルが数十億円出資

だが、一条の光明が差し込む。無料設置事業の開始から約1年半、同社は大手企業からの出資に漕ぎつけたのだ。2月1日、NTT西日本の子会社で低圧向け監視装置大手のNTTスマイルエナジーがデンカシンキとの業務提携を発表。デンカシンキの無料設置事業に数十億円投資し、発電設備の所有者になるというのだ。監視装置の出荷に加え、複数の発電設備を制御・管理する技術の向上を図る狙いがあるようだ。

デンカシンキの木村社長は「今後、代理店の力も借りて、2万世帯の家庭に太陽光発電設備を無料設置したい。いずれは蓄電池を加えた自家消費型無料設置モデルを構築する」と意気込む。

NTTスマイルエナジーとの提携により、資金集めの負担は軽くなった。木村社長は今期の業績について「13〜15億円の売上げを見込んでいる。月に1億円以上の契約を締結できているので達成できるだろう。もちろん黒字転換を果たす」と力強く語った。

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