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大寒波が日本列島襲来も大雪による架台倒壊はなし!?

1月中旬に日本列島を襲った大寒波の影響で、日本海側は大雪に見舞われた。太陽光発電設備の倒壊が懸念されたものの、甚大な被害は発生していないようだ。

1月12日から13日にかけ、日本海側の各地で例年にない大雪を観測した。

「あれほどの大雪は20年ぶりだ」。

石川県金沢市の販売・施工会社、ナカタケの小島克郎常務はそう振り返る。大雪による太陽光発電設備の損壊が心配だが、小島常務は「現時点で北陸にある太陽光発電所でパネルが割れたり、架台が倒壊したりという話は聞いていない」とし、理由をこう推測する。

「例年であれば、雪は何日も降ったりやんだりしながら積もっていく。だが、今回は1日、2日で雪が積もり、その後2、3日の天候がよく、気温が高かったので、溶け落ちた。パネルへの負担が少なく、損壊事故は起きなかったのだろう」。

加えて、販売・施工会社の雪に対する知見が充分備わっている点も、倒壊事故が起きていない理由のひとつだろう。ナカタケも、地上設置型の太陽光発電所は、基礎はコンクリート製、架台は鉄製を採用、架台が雪の重みに耐えられるよう念入りに設計してあるという。

だが、屋根上に太陽光パネルを設置していた住宅で、自宅のフェンスや隣接する家屋の屋根が損壊する事故が発生した。パネルは表面がガラスで覆われており、滑りやすく、光が当たれば熱を持ち、雪を溶かしやすい。短期間で積もったパネル上の大雪が、雪が溶け出して勢いよく滑り落ちた結果、フェンスや隣家の軒瓦に直撃、被害が相次いだ。

これらに関する問い合わせが、小島常務のもとに「毎日1件はある」という。

太陽光パネル上の雪は溶けやすい。それによって問題が発生する場合もあれば、雪かきの負担が軽減されるという利点もある

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