全量売電スタート! メガソーラー 全国17設備稼動
設備認定200件、150MW突破
全量売電、九州で加速
メガソーラーをはじめ、中小規模の太陽光発電施設の建設は、日照時間に恵まれ太陽光発電の適地が多いとされる九州で盛んに行われている。九州地域の設備認定数は6月末時点で15件に上っており、全国でも関東に次いで多い。
7月1日は、住宅関連設備業の芝浦グループホールディングスが福岡県嘉麻市に建設した大規模太陽光発電所「九州ソーラーファーム1嘉麻発電所」(福岡県嘉麻市岩崎)が起動した。
同発電所は、九州リースサービスと共同で約7億円を投じて建設された。運営するのは、芝浦GHDが80%、九州リースサービスが20%出資して設立した「九州ソーラーファーム1合同会社」。EPCは芝浦GHDが手掛け、土地約6万3800㎡は九州リースサービスから借り入れた。
モジュールはシャープ、独Qセルズ、韓Sエナジー、韓ハンファの4社から各々多結晶シリコン型を500kWずつ調達、発電規模は2MWになる。なお、投資額7億円のうち、モジュールコストが3分の1を占めた。
芝浦GHDは、7月に熊本県南関町で、今秋には佐賀市でもメガソーラーを稼働する予定だ。今後、15ヵ所メガソーラーを建設する計画も明かしている。
一方、鹿児島県いちき串木野市では、工業団地の工場の屋根に取り付けた太陽光発電設備が7月1日に一部稼働した。運営するのは、地元焼酎メーカー、濱田酒造の関連会社パスポートを中心とする合同会社「さつま自然エネルギー」。約10億円投資して、工業団地内の地元企業の屋根にモジュールを設置し、計3MWの出力を目指している。