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全量売電スタート! メガソーラー 全国17設備稼動

設備認定200件、150MW突破

異業種参入、続々

異業種参入の動きも活発だ。自治体が運営主体となった国内初のメガソーラー、「おおた太陽光発電所」が7月1日に稼働した。群馬県太田市緑町の太田さくら工業団地内にある約2万8千㎡の敷地に建設された同発電所は、太陽光パネルを1万枚設置。最大出力は1.5MWで、年間発電量は約163万kWhになるという。

太田市は、発電所をリース会社から15年契約でレンタルし、レンタル料は、年間約1500万円の売電収入で賄う予定だ。

兵庫県では、コンクリートメーカーの太陽セメント工業が、自社所有地に計約3.5MWのメガソーラー発電所、「太陽エコブロックス兵庫発電所」(兵庫県加東市及び加西市)の建設を進めており、このうち出力約2MWの第1発電所が7月1日に稼動した。第2発電所も6月に着工しており、9月にも完成する。

土地代を除く総投資額は約13億円で、資金は三井住友銀行から調達する。IPPは、子会社のエコブロックスが、架台や土木工事は子会社の太陽サーブが手掛け、電気工事やシステム調達は、パナソニックESファシリティエンジニアリングが担当した。モジュールはパナソニック製を、パワーコンディショナは三社電機製作所製250kWタイプを採用。基礎及び架台については、自社製を用いている。

式典では石井克侑社長が「太陽という名を冠した当社は、今年が設立60周年。節目の年に新しいビジネスの船出を迎えることができた」と稼働に際し、喜びの声を上げた。

さらに太陽エコブロックス兵庫発電所のPTリーダーである和田竹彦氏は「約2.2ヘクタールの敷地に発電出力約2MWを設置した。自社製コンクリート架台を採用したことで、狭い面積でも最大の発電量を実現する設計となっている」と発電所の特長を説明した。

①コンクリート架台を採用。②挨拶する石井社長。③雲天でも発電していたパネル。

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