ウエスト、メガソーラー建設先行
7月11ヵ所18MW着工 年内100MW完工へ
住宅用太陽光発電システム施工大手のウエストホールディングス(吉川隆会長兼CEO)がメガソーラー建設で先行している。現在進行中のメガソーラープロジェクトのうち、全国11ヵ所、発電規模にして計18MW分の案件が6月末にも着工に入る。同社は主にEPC(設計・調達・建設)として展開。年内に計100MW分の太陽光発電所を完工する目途が立っており、5年内に300ヵ所、計500MW分の建設を目指す。
ウエストが6月末から7月にかけて着工するメガソーラープロジェクトは、岩手県一関市、新潟県胎内市、茨城県稲敷郡美浦村、和歌山県和歌山市、兵庫県姫路市、岡山県笠岡市、広島県世羅郡世羅町、広島県安芸太田町、山口県周南市、山口県萩市、福岡県朝倉郡東峰村の計11ヵ所。いずれも発電規模は1〜2MWで、今夏にも完工する予定だ。
第1号メガソーラーは、福岡県朝倉郡東峰村の案件である。大分県との県境に位置する宝珠山地区ボタ山跡の村有地3万5千㎡を20年間借り受け、出力約2MWの太陽光発電所を建設する。7月末に着工し、今夏に稼動する計画である。
一方、和歌山県和歌山市では、トヨタタービンアンドシステムとともに、市内の「コスモパーク加太」の南向き斜面約2万8千㎡に、出力約2MWのメガソーラーを建設する。推定年間発電量は約210万kWh、8月に工事が完了する予定だ。
岡山県笠岡市の案件は、岡山県内初のメガソーラーとして注目を集めている。同市カブト西町の笠岡湾干拓地の市有地3万8千㎡に、発電規模約2MWの発電所を建設する計画で、今年8月に完工する見通しだ。