再エネ比率36~38%に 太陽光100GW導入へ
課題克服し主力電源へ
ともあれ、太陽光発電が変動電源であることは事実である。蓄電池などでためたり、デマンドレスポンスやVPP(仮想発電所)などで電力融通したり、新技術を駆使して調整のコストを低減していかなければならない。また、立地や電力系統の制約も踏まえれば、今後は自家消費用設備の屋根上設置をより推進していくべきだろう。太陽光関連企業は軽量パネルや架台の開発や、屋根上施工の技術を高めていく必要がある。
経産省は今後意見公募を経てエネ基の最終案を策定するが、これについて橘川教授は「再エネ比率36~38%を実現するためには追加で200億~400億kWhの再エネ電力が必要になる。具体的にどの再エネ電源をどれだけ増やすか、注意してみていかなければならない」と語った。