大豊G&N、DC/DC変換器の新製品発売
1ストリングから導入可能 効率改善に
電気機器の輸入商社、大豊G&N(東京都品川区、森本茂義社長)は、太陽光発電所の効率を改善するDC/DC変換器を米企業と開発、このほど発売した。ストリング単位での影対策に適した製品だ。既設の太陽光発電所に提案していく。
今回のDC/DC変換器には、MPPT(最大電力点追従)制御機能が搭載。出力にバラつきが生じる個々の太陽光パネルをストリング単位で効率改善する。
同社は米DC/DC変換器メーカー、アレンコンと日本仕様品を開発した。1台から導入でき、1台あたりの最大入力ストリング数は8回路。設置にあたってPCS(パワーコンディショナ)の設定変更は不要である。直流電圧600V、1000V、1500V対応品を用意している。
同社は2016年10月から米アンプト製のDC/DC変換器を扱い、これまで約70MW販売した。ただ、アンプトの製品は発電所全体に設置する必要があり、部分的な設置には向かなかった。
森本茂義社長は、「影などの影響で部分的に発電効率が落ち、該当するストリングだけ改善したいという要望があり、対応した」としたうえで、「新製品の設置後に発電所全体を最適化するアンプト製品の併設も可能だ。それぞれの特徴を活かした提案をしたい」と語る。
新製品は主に既設の太陽光発電所向けに提供していく考えで、森本社長は、「影による発電効率の低下は分かりやすいので提案しやすいはず。投資回収期間の目安は1~3年だ。改善率や償却計算方法も揃えており、代理店経由でも販売したい」と意気込む。
今年2月頃より営業活動を始め、すでに受注を獲得。5月にも初号機が設置される。