仏シエル・テール、水上発電所 計12MW稼働へ
水上太陽光発電のパイオニア、仏シエル・テール・ホールディングスは、2017年内に日本で自社発電所を計8ヵ所、約12MWの運転を開始する計画だ。自社発電所では発電効率を上げる実証試験や陸上設置との比較試験なども行う。9月からはメンテナンスの効率化に寄与する水平架台の供給を始める予定だ。
同社は今年6月と7月に徳島県でDC約1.4MWと1.6MWの水上メガソーラーを相次いで稼働させた。これで同社が所有する発電所は4ヵ所となった。8月には奈良県で約1MW、10月には三重県で約2.6MW、11月と12月には香川県でいずれも約2.2MWの水上メガソーラーを稼働する計画だ。同社は買取り価格21円/kWh以降でも積極的に自社発電所を開発していく構えだ。
自社発電所を建設する理由について、シエル・テール・ジャパンの森一社長は、「実際に自社の水上架台を使用すると、使い勝手や課題などが分かるほか、様々なデータを取得できるので、顧客へ提案しやすくなる」と語る。
同社は今後、自社発電所で、陸上太陽光発電と水上発電の比較試験や、発電効率を向上させる実証試験などを行っていく。他にも、風速計を設置し、水中に設置しているアンカー強度との相関を調べ、アンカー本数の削減に取り組む構えだ。