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中部電力PG 三菱電機らと蓄電池で系統安定の実証開始

中部電力パワーグリッド(愛知県名古屋市、清水隆一社長)は2023年9月22日、電力系統の安定化に向け、三菱電機と系統用蓄電設備の実証実験を開始したと発表した。配電系統の適正な運用に蓄電設備を活用できるかどうか検証する考えである。

再生可能エネルギー発電所が増え、送電容量や適性電圧を超過するリスクが高まるなか、系統増強などの対策が講じられている。この状況下、中部電力PGは、蓄電容量432kWh、出力200kWの系統用蓄電設備を岐阜県本巣市内に設置し、実証実験を開始した。

中部電力PGは22年6月、蓄電池制御に関する委託研究契約を三菱電機と締結。三菱電機は、配電系統の電流値や電圧値のデータをもとに先々の電流値や電圧値を予測し、蓄電池の制御計画を策定する。送電容量や電圧の基準値を超過しないよう蓄電池を制御しながら運用する。

中部電力PG配電部配電系統高度化グループの和田英樹課長は、「天候の影響で予測通りにいかない場合もある。その際は配電系統の開閉器の電流値を測定し、必要に応じて蓄電池を制御する」とし、主に太陽光発電所の発電量が多い昼間に蓄電池に充電する模様だ。

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