エクソル、5月期売上倍増275億円
産業用95億円 今期売上予想360億円超
太陽光発電の有力システムインテグレータ、エクソル(京都市中京区、柏巧社長)は2013年5月期決算で売上高が前期比約1.9倍の275億円に達する見込みだ。住宅用太陽光発電システムの販売が堅調に推移したうえ、下期から産業用太陽光発電のシステムインテグレーション事業が急伸、売上を押し上げた。
同社の13年5月期売上高の内訳は、住宅用太陽光発電システムの卸販売事業が180億円、産業用太陽光発電向けのシステムインテグレーション事業が95億円だった。
住宅用システムの販売量は前期比20%増と堅調に推移。同社が扱うシステムは東芝と三菱電機、カナディアンソーラーの3種あるが、高効率な東芝製システムの売れ行きが好調だった。
増収に寄与したのは産業用部門である。12年7月にスタートした全量売電マーケットを受け、同社は12年11月頃から出力50kW未満の低圧連系向けにカナダ・カナディアンソーラー製システムを販売。システムインテグレーションも手掛けている。産業用の実績は今年5月末までに50MWに達した模様だ。
脇章取締役経営企画室長は、「住宅用向けの販売は、年率20~30%の伸び率でコンスタントに伸ばしていきたい。産業用は受注が急増している。今年度末の消費増税も視野に入れると、駆け込み需要がかなりあるだろう。正直伸びは予測できない」と語る。
同社は今期の売上高を360億円と予想する。内訳は住宅用システムの卸販売が220億円、産業用部門が140億円としている。ただ産業用の伸びが顕著で、売上高はさらに伸びる可能性もあるようだ。