ULジャパン、「JIS Q 8901」認証サービス開始
国際的な第三者認証機関であるUL(米イリノイ州)の日本法人、ULジャパン(三重県伊勢市、山上英彦社長)は、7月3日より、『地上設置の太陽電池モジュールの信頼性保証体制(設計製造及び性能保証)の要求事項』(JIS Q 8901)の適合性認証サービスを開始、太陽光発電関連サービスの充実化を図っている。
JIS Q 8901とは、モジュールの長期に亘る品質保証を要求するもの。第三者機関から、設計・製造から性能保証までの品質管理体制や引渡し後の性能保証の状況を調査され、一定の基準を満たしたものに付与される規格である。国際太陽電池モジュールQAフォーラムでの協議などを経て、今年2月29日にJIS規格として制定された。その後、『太陽電池モジュール認証機関協議会』において、第三者認証機関であるULとJET、テュフ・ラインランド、VDEが認証スキーム、審査基準、手順などを協議していた。
営業部門の中里啓アカウントマネージャーは「この認証は製品保証期間や品質保証体制の裏付けになるもの。必須ではないとはいえ、重要な認証になるはず」と語る。
なおこの認証を取得するためには、IEC 61215(結晶系モジュール性能)、同61646(薄膜系モジュール性能)、同61730‐1、2(安全)といった、所謂JET相当の安全・性能に関する規格を取得していることが前提条件となっている。