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フォトボルテック、社長交代 新社長に池田真樹専務が昇任

西島社長は会長に

西島会長(左)と池田社長

太陽光発電コンサル企業のフォトボルテック(大阪府茨木市)は6月28日、西島貞夫代表取締役社長が代表権のない会長に退き、池田真樹専務取締役が代表取締役に昇任、石丸貴樹取締役相談役が専務取締役に就任する役員人事を行った。

今回の社長交代は、西島氏の体調面を考慮したことに加え、若返りを図ったのが主な理由。また、東京での商談が増えてきたため、関東での営業強化を目的に、6月1日より関東オフィスを横浜市中区住吉町に開設している。

同社は2003年に設立、05年には「フォトボルテック」に社名変更。06年4月には発電マングループを立ち上げた。『太陽光発電の健全な普及促進を通して、活力あるまちづくりに貢献する』との理念を掲げ、全国の太陽光発電施工店などがメンバーとして参加した。

09年4月に初代社長であるイーステージの石丸氏からバトンを受け取ったタップ工房の西島氏は、住宅用太陽光発電システム補助金の復活からFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)開始直前まで、太陽光発電業界にとって、まさに激動の時代を駆け抜けた。

約3年間の在任期間について、西島氏は「一言でいうと面白かった。会社としても成長できたと思う」と振り返る。社長に就任した09年4月には発電マングループを発展的解散し、日本PVプランナー育成協会(現・PVプランナー協会)を設立。発足当初8社だった会員数は12年6月には300社を超えるまでに成長した。

西島氏は、「09年の住宅用補助金の再開時は、何も知らずに太陽光発電事業を始める企業が多かった。ただ、比較的太陽光発電に近い産業からの参入組が多かった。一方で今回、FIT開始に伴い新規参入を果たした企業は、金融的意味合いが強く、改めて業界全体としての技術や知識の必要性を痛感している。今後、より現場に近い立場で、工事品質の向上を目指していく」と今後も会長として、業務に携わっていくつもりだ。

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