ソプレイエナジー、「日本で最大100MWのモジュール拠点を構築する」
海外勢に2012年の注目市場を訊ねれば誰もが日本と米国を挙げる。だが、モジュール投資まで正式表明したのはカナディアン・ソーラー1社のみだったが、12年3月中国のモジュールメーカー、ソプレイエナジーのユウ・ヤン・ジャン総経理は「100MWを目標にモジュール拠点を構築したい」との意向を示した。
同社は今年2月、秋田のトワダソーラー(秋田県鹿角市、湯瀬昇社長)とセルの独占使用権に関し業務提携を結び、日本での生産構築に向け、着々と準備を進めてきた。トワダとの提携とはソプレイエナジーが単結晶・多結晶セルを供給し、モジュール製造をすることで、高効率かつ低コスト化を可能とするモジュール展開を図るというもの。
さらに日本法人のソプレイソーラー(名古屋市中区、加藤有二社長)とも連携し、トワダとの2社間でトワダ製モジュール販売の契約も締結済みだ。
さらにソプレイエナジーでは合弁会社を立ち上げ、モジュール生産まで展開する方針を持つ。ユウ総経理は「生産規模は目標100MW。我々は日本の市場規模が今年3GWまで拡大すると見込むが、状況に応じさらなる増産も果たしたい」と述べる。生産拠点の確立によって被災地復興の一助になればとの想いもある。
さらに、12年度には総発電規模5〜10MWのメガソーラー開発も行う構えだ。一連のIPP事業はソプレイソーラーが担う。