ファーウェイ、PCS内蔵のI−Ⅴカーブ測定機能を改良

中国展示会で最優秀賞

I‒Ⅴカーブは、太陽光パネルの電流(I)と電圧(V)を測定し、その相関関係をグラフ化したもの。パネルが正常であれば、波形は緩やかな曲線を描くが、異常時は波形が乱れるため、波形から異常の有無が分かる。

ファーウェイは、遠隔からI-Vカーブを測定し、異常の有無を自動で判断する機能をオプションで提供する。この機能があればO&Mに要する費用を低減することができる

同社は2017年より遠隔からI‒Ⅴカーブ測定を行う機能をオプションでPCS(パワーコンディショナ)に搭載してきた。そして今夏、同機能の新バージョンを公開、4点の改良を加えたのである。

1点目は、測定結果の解析にAI(人工知能)を活用することで精度が上がったこと。AIは学習を続けるため、異常有無の判断の正確性が向上し続けるわけだ。旧バージョンに対しても、第三者認証機関の独テュフラインランドが16年、ファーウェイのI‒Vカーブ測定には、「ストリングの故障検出性能がある」と、測定の正確性についてお墨つきを与えていた。新バージョンはAIによってさらに異常判定の精度が高まった。

2点目は、AIによって精度が向上した結果、同機能の利用制限がなくなったこと。旧バージョンでは、両面発電パネルが並んだ太陽光発電所や傾斜地に建つ太陽光発電所では正確な測定ができなかった。というのも、両面発電パネルの場合、背面の日射量が不均等ゆえ、電流値が変化しやすい。I‒Ⅴカーブが頻繁に乱れ、故障の見分けがつきにくかった。新バージョンではAIが様々なI‒Ⅴカーブのパターンを学習するので、利用制限がなくなった。

3点目は、測定時間の短縮だ。たとえば100MWの太陽光発電所でI‒Vカーブ測定を行う場合、旧バージョンでは30〜40分かかったが、新バージョンではわずか15分程度で済む。

そして4点目は、携帯端末からの測定が可能になったこと。従来パソコンでなければ測定できなかったが、ファーウェイはスマートフォンやタブレット端末用のアプリケーションを開発。利便性の向上を図った。

同社のI‒Ⅴカーブ測定機能は、SNECの出展者1800社の中から、最も優れた製品やサービスに与えられる『TW級ダイヤモンド賞』を受賞した。