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中国トップ ロンジの実力

単結晶パネル世界最大手のロンジソーラーが注目を集めている。高効率な単結晶シリコン型を安く供給し、中国市場で販売シェア首位を獲得。自家消費に最適なロンジ製パネルの魅力とは。

ロンジソーラーの高効率単結晶パネル

工場や商業施設の屋根に太陽光パネルを設置して自家消費する場合、パネルの設置面積は限られるため、高効率な製品が必要なのは言うまでもない。同時に、長期間発電し、かつ安価でなければならないだろう。

そこでロンジの出番だ。同社が量産する太陽光パネルの変換効率は、高いもので20.20%に達する。しかも創業者の李振国会長によれば、「2020年には21%まで高められる」という。

さらに、同社は顧客に対し、稼働初年度98%以上、25年後も84.8%以上の出力を保証する。他社の単結晶パネルの出力保証値が、初年度97%、25年後は80%程度である点に鑑みれば、耐久性への自信が窺えよう。

耐久性の高さについては、第三者認証機関のお墨付きもある。17年7月から独テュフ・ラインランドが、ロンジ製パネルに関して、使用部材、設計、製造プロセスの審査や、完成品の性能、長期信頼性、安全性について独自の試験を実施。ロンジ製パネルがテュフの厳しい基準を満たしたため、保険代理店のエーオンジャパンは、この審査を通過した型式のパネルを採用した1MW以上のプロジェクトに対して、出力保証リスクを補償する特約付火災保険を18年12月から提供すると発表した。

このように、ロンジの単結晶パネルは高出力・高耐久性を兼ね備えた製品である。それゆえ高額だと思われがちだが、それは誤解だ。

価格競争力こそ同社の大きな強みなのである。同社は昨年、日本よりも価格競争の厳しい中国市場で、4.2GWもの太陽光パネルを販売し、販売シェア1位を獲得した。単結晶シリコンインゴットからウエハ、セル、パネルまでの一貫生産により、多結晶シリコン型に負けないコストで単結晶型の製造が可能なのだ。選ばれるのは当然だろう。

しかし李会長に満足する様子はなく、「20年までに、パネルの製造原価をWあたり0.20米(22円)ドルまで下げる技術的な目途はついています」と、さらなる原価低減に意欲を見せた。