〝長野の雄〟がファーウェイのPCSを選んだ理由

決め手は信頼

実はサンジュニアは、過去にPCSで苦い経験をしたことがあった。12年に同社が須坂市内の公立中学校の屋上に出力100kWの設備を設置した際、完工後間もなく同校の生徒から頭痛の訴えを受けたのだ。PCSが発する高周波が原因と考え、同社は高周波を除去するフィルタを設置。すると問題は解消したが、フィルタの設置によってPCSの内部に熱がこもり、新たに冷却設備を必要になった。結局、予定外の出費が数百万円にのぼったという。

この経験から、西原社長は、PCSの選定に際し、特に高周波の問題に気を配るようになり、ファーウェイのPCSも、事前に調べておきたかった。そこでファーウェイに依頼して現場で周波数を測定。問題がないことを確認するのだが、西原社長は、「見学に行きたいと要求したら、迅速に手配してくれたのが好印象でした」と、ファーウェイの対応の早さを称賛する。

その後も、西原社長は、サンジュニア独自の監視システムとPCSを連携させたいといった要求をファーウェイに伝えたところ、ファーウェイは真摯に応じたようで、西原社長は「最低でも20年間お付き合いするので、お互いの信頼関係が何よりも重要です。最初は海外メーカーゆえの不安もありましたが、面倒な要求ばかりする我々に対してファーウェイさんは常に丁寧に接して下さいます」と満足気だ。