〝長野の雄〟がファーウェイのPCSを選んだ理由
分散設置で故障を即時発見
こうした経緯の後、サンジュニアは17年にファーウェイの出力24.5kW機と40kW機を採用、出力300kWの太陽光発電所を竣工した。両機は変換効率が98.7%を超える高効率品で、西原社長によれば、「シミュレーションに対して十分な発電量を確保していて、コストパフォーマンスが非常に高いのです」。
なお、この発電所は、サンジュニアが初めて中型PCSを分散設置した高圧太陽光発電所でもある。西原社長は、分散設置による設計の利点を日々感じているといい、大型PCSとの違いについて、こう話した。
「分散設置の利点は、発電設備に異常が発生した際、即座に場所を特定できることです。複数並んだPCSのうち、1台だけ発電量が低ければ、そこで何かが起きていると一目で分かります。かつ、故障による発電量低下の影響が及ぶ範囲が少ない。今では高圧発電所を建設する時は、必ずファーウェイ製PCSの分散設置で設計していますよ」。
さらに、西原社長は、当初想定していなかった中型機の利点として、「設置のしやすさ」を挙げた。大型PCSとは違って、中小型PCSの場合、基礎工事が不要で、PCSが軽く、持運びが容易。実際ファーウェイの40kW機は重量が55㎏で、2人で軽々と運べる。
サンジュニアは、すでに出力300〜400kW規模の太陽光発電所3件でファーウェイのPCSを採用し、年内に完工する4件、計1.8MWの案件にもファーウェイを使用する予定だ。
今後は、低圧発電所にもファーウェイの小型PCSの採用を検討しており、西原社長は、「住宅向けPCSを早く開発してほしいですね」とファーウェイの製品開発力に期待を寄せる。
〝長野の雄〟が絶賛するファーウェイのPCS。一度試してみてはいかがだろうか。