新進気鋭の太陽電池メーカー

セラフィムの実力

日本で存在感を増す中国の太陽電池メーカー。なかでも注目は、後発ながら高品質製品で人気を博するセラフィム。2017年の年間出荷量は2GWを超え、急成長を遂げた。同社の実力に迫る。

高性能なイクリップスシリーズ。意匠性にも優れる

セラフィムは、09年に半導体の技術者らが立ち上げたベンチャー企業だ。半導体製造に関する豊富な知識と経験、高い技能を駆使し、太陽電池の生産に乗り出したのである。

李綱総経理は、「当時の太陽電池の生産工程は、半導体の現場と比較し、改善の余地が多々ありました」と振り返り、「そこで、創業以来一貫して高い技術を追求し、差別化を図ろうと考えたのです」と方針を語る。

品質の高さが徐々に浸透していき、同社は16年、設立からわずか6年目にして年間のパネル供給量が1GWを超える。17年は期初の計画が1.5GWだったのに対し、2.1GWも出荷した。昨年は年産能力を増強し、3GW体制を構築。世界大手に比べれば後発だが、成長著しいメーカーである。

その実力の高さが認められ、同社は中国国家エネルギー局が指定する第1級の『トップランナー』メーカーに指定された。トップランナー制度とは、中国における入札制度であり、落札者は中国政府が指定するメーカーの製品を採用して太陽光発電所を建設しなければならない。政府の指定には数段階あり、そのなかでセラフィムは最も高い評価を得た1級メーカーである。

それでも、同社は現状に甘んじる様子がない。昨年500万米ドル(5.5億円)投じ、自社工場の試験室に最新の設備機器を導入した。より厳格な品質管理体制を整えるためだ。

厳格な試験体制により、高品質な製品が生まれる