PCS出荷好調!

ファーウェイが選ばれる4つの理由

遠隔から異常原因を把握

ファーウェイ独自の『スマート故障診断』は遠隔からストリング単位でI-Vカーブ測定し、その結果から自動で故障かどうか判断する

ファーウェイのPCSが選ばれる3点目の理由は、発電量が低下した原因を遠隔から把握できる独自機能を備えていることである。

太陽光発電システムに生じた異常に早く気づくためには、常時発電所を遠隔から監視していなければならない。一般に発電所の遠隔監視とは、現場に行かずに発電所全体もしくはPCS単位で発電量を把握することを意味する。例えば、ある1台のPCSだけ発電量が極端に低い場合、そこに異常が発生している疑いがあると判断できる。

ただし発電量低下の原因は多岐にわたり、遠隔監視システムを導入しているだけでは、原因まで判断できない。日射量不足や、樹木やビルが太陽光を遮って発電量が落ちる場合もある。正常であるにも関わらず異常が発生したと思い込み、無駄足を踏むこともある。

ファーウェイ製PCSには、こうした悩みを解決するI-Vカーブ測定による『スマート故障診断』が備わっている。同機能は遠隔からI-Vカーブを測定し、波形の変化から発電量低下の原因を判断し、現地へ向かう必要があるかどうかユーザーにメッセージで通知するというものだ。

I-Vカーブ測定は太陽電池が正常か確かめる基本的な検査で、メンテナンスの必須項目といえる。発電電力は電流(I)と電圧(V)の積で決まり、IとVは相関関係にある。それをグラフ化したものがI-Vカーブだ。太陽電池が正常ならI-Vカーブは緩やかな曲線を描くが、異常があれば乱れた波形となる。

通常I-Vカーブ測定は技術者が現地へ足を運び、専用の機器を用いて実施する。計測時にはPCSを1台ずつ停止させる必要がある上、日射量が一定以上なければ正確な測定はできない。大規模発電所ほど全ストリングのI-Vカーブ測定が難しく、膨大な時間とコストがかかる。それらを惜しんで抜き打ち検査にしたら、異常を見逃してしまう恐れもある。しかも取得したデータは専門知識がなければ分析できないのである。

しかしスマート故障診断があれば、ユーザーはいつでもストリングごとにI-Vカーブを測定できる。測定に要する時間は数秒程度だ。しかもシステムが自動で発電量低下の原因を判断し、必要な処置を提示するので、それをもとに現地へ向かうか決めればよい。ファーウェイ製PCSを採用すれば、発電所のメンテナンスに要するコストを大幅に削減できる。