中チントソーラー、製品群刷新1500V対応へ
両面発電、ハーフカットセルも今秋発売
中国の太陽光パネルメーカー、チントソーラーは、5月に製品群を刷新、太陽光パネルを1500V対応製品へ切り替えた。秋には両面発電パネルやハーフカットセルパネルを発売し、多様な需要に対応する。
チントソーラーの強みは多彩な製品群だ。主力製品の単結晶・多結晶パネルは各60セル・72セル品を揃え、それぞれPERC技術を採用した高効率タイプまである。60セル品は景観対応品として黒色のフレームやバックシートを使ったパネルもラインナップしている。
同社は5月以降、それらすべての製品を4本バスバーから5本バスバーへと変え、直流1500V対応品へと変える。
1500V対応にするメリットについて、チントソーラージャパンの鎌田康史社長は、「日本ではまだ普及していないが、海外では1500V対応の発電所開発が増えている。高電圧化することでストリング数を削減し、パワーコンディショナや接続箱などの機器類を減らすことができ、コストダウンにつながる。1500V対応品だからといってコストが高くなるといったことはない」と話す。
1500V対応に加えて、60セル品に関してはパネルの厚さが従来の40㎜から35㎜へ薄くなる。「細かいことだが、1パレットに梱包できる枚数が増えることで輸送費の削減に繋がる」(鎌田社長)。
従来製品の刷新以外にも、同社は両面発電パネルやハーフカットセルを採用した新製品の発売を計画している。両面発電パネルは既に海外の展示会で発表済みだ。近いうちに日本市場にも投入するという。ハーフカットセル品は今秋の発売を目指している。
鎌田社長は、「適地減少によって、今後は積雪地域などこれまで敬遠しがちだった場所での開発も増えていく。当然、製品のコストダウンや出力向上も求められている。様々な顧客の要望に応えられる製品を提供していきたい」と語る。