ファーウェイ、低圧PCS堂々発売

1.8倍の過積載にも対応

機能を省いて軽量化を図ったとはいえ、PCSそのものの性能はハイスペックだ。

ファーウェイによると、「抵抗やコンデンサといった基幹部品は日本製を採用し、5レベル制御方式を導入」。直流から交流に変換する電力変換効率は98.6%と、世界トップレベルである。

そのうえ同社は、PCSの出力以上の太陽光パネルを設置する過積載ニーズにも配慮した。4.95kW機と同時に4.125kW機を発売し、異なる過積載ニーズに対応する。

というのも、小型2機の直流入力電圧はいずれも600V×2回路。60セルのモジュールの場合、PCS一台に28枚接続できる。出力275Wのパネルならば、1台のPCSに接続可能なパネルの出力は7・70kWになる。4.95kW機の過積載率は1.5倍だが、4.125kW機は1.8倍まで高められる。

さらに同社は、新製品に、架台の裏や壁などに簡単に取り付けられる特殊な機構を設けた。ケーブルの取り付け口も、他社の製品のようなネジ止めの煩わしさを改良し、すぐにケーブルを取り外しできるようにしている。