ファーウェイ、低圧PCS堂々発売

故障診断機能も搭載

ファーウェイは、今回の小型2機種にも、独自機能の『IV曲線スマート診断』を導入した。

そもそも、太陽光発電所の異常を発見するために用いる遠隔監視装置では、発電低下の原因は究明できない。太陽光パネルに影がかかって、発電が低下したケースなど、正常であるにも関わらず、異常と誤認してしまうこともある。

だが、電流と電圧の積をグラフ化したI‒Vカーブは、正常ならば緩やかな曲線を、異常時には乱れた波形を描くため、I‒Vカーブを測定すれば、異常の有無を正確に判断できる。そこでファーウェイは、遠隔からI‒Vカーブを測定できる独自機能、『IV曲線スマート診断』を開発し、自社のPCSに導入したのだ。

ファーウェイ製PCSのユーザーは、あらかじめストリングごとにI‒Vカーブを測定できるようになり、無駄に現地へ赴くことはなくなったという。効率のよいメンテナンスを実施しているのであるが、それを可能ならしめた独自機能が今回の小型2機種にも組み込まれている。

今年4月から出力10kW以上の太陽光発電の売電単価が21円に減額される。市場関係者の間では、低圧太陽光発電所の新規建設が縮小するとの悲観論が飛び交い始めているが、設備費や施工費を削減でき、かつO&M(管理・保守)の効率化が図れるファーウェイの新製品を活用すれば、事業化のハードルが大幅に下がるに違いない。これを機にファーウェイのPCSを試してみてはいかがだろうか。

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