PV用単結晶シリコン世界一※の実力

LONGi Solarが日本上陸

※2016年時点の生産能力、IHS調査による

太陽光発電用単結晶シリコン世界最大手の中国ロンジ・グループ(李振国総裁)が日本で太陽光パネルの販売を本格化する。原材料の調達からパネル製造まで一貫して手がけることで、高品質かつ価格競争力の優れた製品を提供する。日本で100MWのパネルの出荷を目指す。

2000年の創業以来単結晶シリコンインゴット・ウエハを生産してきたロンジ・グループは、14年12月に中国レリーソーラーテクノロジーを傘下に収め、太陽光パネルの生産に乗り出した。李振国総裁は経緯をこう語る。

「13年にウエハを1.2GW出荷し、世界最大の単結晶ウエハメーカーになりました。ただ、当時は安価な多結晶パネルが市場に溢れ、単結晶パネルの優位性が充分理解されていませんでした。そこで当社はインゴットからパネルまで一貫生産し、高品質な単結晶パネルを競争力のある価格で提供しようと考えたのです」。

李総裁の決断は吉と出る。同社は15年に出力換算で0.9GW、16年には2.3GWのパネルを販売し、後発ながら競合他社を凌ぐ存在感を放っている。今年2月には市場調査大手のブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスよりティア1パネルメーカーに認定された。

勢いに乗る同社は今期全世界で4.5GW太陽光パネルを販売する目標を掲げ、日本市場の開拓を始める。だが、なぜ今日本なのか。

李振国総裁