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〝再点火反転攻勢〟で1000億円企業へ

ダイヤモンドエレクトリックHDの傘下で再始動した田淵電機。今後はいかなる展開を図るのか。経営トップの小野社長が指針を示した。

プロフィール●小野有理(おの・ゆうり)1974年大阪市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。経営コンサルティング会社勤務後2005年にユーリズムコンサルティングを設立。16年ダイヤモンド電機社長に就任し、18年10月より現職。19年1月から田淵電機社長を兼務

田淵電機は、残念ながら放漫経営、あるいは経営の不在によって経営破綻の憂き目に遭いました。2018年には事業再生ADRとなり、19年1月にダイヤモンドエレクトリックHDグループとなった経緯があります。それでも田淵電機には優れた技術を有したエンジニア達の想いが燻っていました。インパクトのある『EIBS7』を生み出せたのは、彼らによる社命を賭した開発があったからです。そこで、私はその想いに応えようと、田淵電機を救済、〝仲間化〟することを決断したのです。

近年災害が続くなか、現在は新型コロナウイルスの感染拡大に人々が苦しんでいます。この国難の時に、我々は「生活を取り戻す力をみなさまの御家庭に」と銘打った『レジリエント・プロダクト』を開発してきました。我が社のこの理念がPCS(パワーコンディショナ)を通じてお客様の安全、安心に貢献していることは喜ばしい限りです。