「メガソーラーはSMA製25kWで決まり」

三宅電気工事 山口浩司 統括部長

足かけ18年にわたって太陽光発電所の電気工事に携わった三宅電気工事(兵庫県神戸市)統括部長の山口浩司氏。多くのPCSを現場で扱ってきた氏が、最後に選んだのはSMAだった。

当社が太陽光発電所の施工を始めたのは1997年です。当時10kWを超える太陽光発電所の建設需要はごくわずかで、太陽電池メーカーが工事まで手掛けていましたが、当社は電気工事会社ですから、当初から自社施工にこだわってこれまでやってきました。

やがてFITが始まるのですが、長く建設業に携わった経験から建設後の不具合に関して知見があったので慎重でした。大きなものでも500kW、100kW未満が中心、メガソーラーの工事や設計を本格的に始めたのは13年以降です。

当社が自信を持って営業できるようになった背景には、SMAさんとの出会いがあります。PCSに対する不安感が払拭されたのです。

PCSは国産品が一番と考え、塩害地域にPCSを設置する場合はエンクロージャが必須と思っていました。エンクロージャにはPCSを冷やすエアコンを設置するので、3年に1回の100万円程度の設備交換費と毎月2~3万円の電気代がかかりますし、何よりもエアコンの故障によるPCSのトラブルを想定しなければならなかったのです。

そのため13年2月の展示会で塩害地域にもそのまま設置できるSMAさんのPCSを知ったときは目から鱗でした。いまではSMA製品を事業者の方々に強く提案しています。

最近は計5.5MWの案件を設計から引き受けましたが、5つあるすべてのサイトでSMA製品を採用しました。まず昨年12月に連系したパネル出力2.3MWに700kWPCSを3台設置し、発電効率向上を目的とし日本初導入となるTCSを3台使用しました。次の230kWサイトには20kWPCSを9台、1.3MWサイトには800kWPCS1台と20kWPCS6台(写真1)で、今年5月稼動の580kWサイトには500kWPCS1台です。10月に完成した1.3MWサイトでは25kWPCSを43台分散設置しました(写真2)。

左:(写真1)第3発電所 右:(写真2)平野発電所