発電事業者の財産を守るテュフズードのメガソーラー認証
実績2GW超 欧州からアジアへ
このメガソーラーは20年間安全に稼動し続けるでしょう。権威ある公認機関がそう認めてくれれば──。20年という長い時間軸が売電事業のリスクを過大にし、ファイナンスの組成を難しくさせている。それだけに、国内では太陽光発電所の信頼性に対する第三者認証を待ち望む声が強い。ただ、海外ではすでに認証制度が浸透しており、ドイツの世界的な第三者認証機関テュフズード(TÜV SÜD)によるメガソーラーの認証サービスが注目を集めている。検査実績は12年末時点で計2GWに達し、欧州からアジアへ展開している。同社のメガソーラー認証とは。
テュフズードは、世界最大級の民間認証機関である。欧州、アジア・パシフィック、北米を中心に世界各国で800以上の拠点を構え、約1万9000人の専門家が多種多様な製品の検査・試験を実施している。
検査の対象は、電気・電子機器から産業機械、医療機器、自動車、原子力発電施設、玩具、食品、環境保全に至るまで多岐に亘り、これまで15万件以上の製品認証と3万2000件以上のマネジメントシステム認証を行なってきた。
目的は安全性の確保である。対象の製品が国際規格に適合するものかどうか、ユーザー保護の観点から中立・客観的に検査し、不備があれば改善を促す。その理念は、1866年の創業時から掲げてきた社訓、「技術がもたらす悪影響から人、環境、財産を保護する」にも表われている。