億晶光電(イージングPV)
自動生産ラインで巻き起こす次世代革命
自動化技術は最先端ドイツから
自動生産技術にもグローバル化の波が押し寄せている。億晶が最初のパートナーに選んだのもドイツメーカー、チームテクニック社だった。チームテクニックとは「セル溶接設備において、中国市場で約50%のシェアを有し、過去2年間の販売実績が6.5GWにのぼるトップメーカー」(チームテクニックの中国総経理、許凌翔氏)だ。
億晶もまた同社から、溶接処理能力1090枚/時間を持つTT1200を導入。だが、自動化技術も進歩し、億晶の第2工場が稼働してから1年後、チームテクニックは処理能力を1290枚/時間まで高めた新設備を発表する。
自動化ロボットを導入する一方で、億晶はドイツ・フライブルクの装置メーカー、ライス・ロボティクスとの提携を図る。ライス社は2005年から自動生産化のソリューションを提供する事業を本格化させていたのだ。
孫副総裁は当時を振り返り、こう語る。
「同じ装置を導入すれば、まったく同じ製品ができるのでしょうか。いや、同じ装置を導入したとしても、最終製品の性能は違ってくるのではないか」
孫氏は仲間とともに設備を選定する際、最も重視したこと、それが自社製品、そして自社工程にマッチするのかということだった。
「モジュールの自動生産化とは、製造の標準化よりも、エンドユーザーのニーズに応えることができるオプションが大事なのです。ニーズの追及によって、生産コストの削減、長期信頼性の確保が実現できるということは、億晶の設備導入が成功したことからも明白です」。こう語るのは、生産ラインを見学したシンガポールRECの専門家、シュイ氏である。また彼は「億晶の誇る自動生産ラインが、私が見てきたなかで最も優れているものだ」とも認めている。