億晶光電(イージングPV)
自動生産ラインで巻き起こす次世代革命
磨き上げる競争力
近い将来、中国の低労働賃金時代は終焉を迎えるという。「過去30年間に渡る一人っ子政策によって、労働者人口は減少している。その一方で、労働力に対するマーケットの需要は伸び、その結果、雇用側が支払う賃金は年率15%上昇している」──。Time Finance誌は中国の現状をこうリポートする。さらに中国でいま起こるファクトリーオートメーション、自動化の波を〝新たな工業革命〟だと呼ぶ。
この工業革命が中国メーカーに与える影響とは、労働賃金の高騰時代にいかに競争力を保つかだけではなく、変化が著しいPV業界でいかにして主導権を握るのかということだろう。
一方、生産ラインの自動化は製品品質にも効果を発揮している。ライス・ロボティクス社の営業部長、ステファン・ギュンター氏は「各工程の自動化のなかで、最も生産性に寄与したのがラミネート工程です。ラミネートの性能があがれば、モジュールの品質信頼性が増す」と語ったが、その一方で、「配線箱の取付けに関しては、手作業だろうか自動化だろうが、品質に与える影響はわずか。ユーザーは気にも止めないだろう」とも付け加えた。