FIP転+蓄電池向け!Wave Energyの再エネEMS

EMS製造のウェーブエナジーが〝FIP転+蓄電池〟用のEMSで提案を強めている。製品の特徴とは。

FIT案件をFIP(フィード・イン・プレミアム制度)に切り換えて蓄電設備を設置する〝FIP転+蓄電池〟を始める事業者が増えてきた。蓄電設備を用いれば、事業者にはJEPX(日本卸電力取引所)価格が0.01円/kWhの時間帯に交付されないFIPプレミアムが入る。九州のFIT売電単価が高額な案件になると、蓄電設備への投資を短期間で回収できる。

ただ、FIP転+蓄電池を始めるにしても、ルールは守らなければならない。OCCTO(電力広域的運営推進機関)へ提出した計画通りの電力供給はもちろん、電力系統から順潮流される電力を蓄電設備に充電してはいけないし、出力抑制にも対応しなければならない。つまり、太陽光発電量や蓄電池の残量、系統からの買電量を監視しつつ、アグリゲータの指令や各種ルールに対応したEMS(エネルギー管理システム)が必要なのだ。そこで、ウェーブエナジー(東京都港区、羽野泰弘社長)はこのほど、FIP転+蓄電池向けのEMSを商品化し、注目を集めているのである。