ファーウェイ、多機能PCS発売

住宅用蓄電設備を大幅刷新

日本仕様に改良

また、多機能PCSを開発するにあたって、同社はいくつかを日本仕様に改良している。機能面では、日本の様々な形状の屋根を考慮し、従来の4回路2MPPTを3回路3MPPTに変えたほか、顧客の要望に合わせてPCSの起動電圧を従来の80Vから35Vへ抑えたが、それだけではない。日本の施工事情に配慮し、新製品には丸端子接続を採用した。従来機は欧州や豪州の標準品で、コネクタをケーブルに付けてPCSに差し込む仕様だったが、日本では専用の圧着工具が必要になるため、改良したのだ。さらには、遠隔からの出力抑制などに欠かせない『スマートロガー』と、自立運転時に必要な全負荷トランスをPCSに内蔵、3つの筐体を1つに収めることで施工性を高め、省スペース化を図った。

なお、多機能PCSの寸法は幅425mm×高さ600mm×奥行190mm、質量は約25kg。JIS変換効率は97.1%で、防水・防塵の保護等級はIP65である。