20年の〝高耐久〟架台開発 奥地建産の飽くなき挑戦

トータル・ソリューションで事業拡大

こうした架台の開発に力を注ぐ傍ら、同社は今年4月からシステムインテグレーション事業も展開している。そこで、国内外11社のモジュールを、10kWずつ計110kWを三重工場の屋上に設置し、実証試験を始めた。

これについて、奥地社長は、「kW単価に目を奪われているユーザーもいるが、採算上最も重要なのは発電量kWhである。それだけに、当社は、モジュール各社の発電量データを取得することによって知見を高め、ユーザーへの最適な提案を心がけている」。

同社の太陽光事業は、架台の製販と、システムインテグレーション、そして架台とシステムインテグレーションの複合提案の3つに大別され、シナジーを発揮しながら事業拡大を図る戦略である。この太陽光事業の成長に伴い、同社は業績を大幅に伸ばしている。10年度58億円だった売上高は、11年度には78億円、そして今年度は90億円を超える見込みである。

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