Products Review

サンパワー・ジャパン

世界最高効率モジュール今夏発売 効率20%超

日本で発売する高効率単結晶モジュール。変換効率は20.1%。

太陽電池大手の米サンパワー(カリフォルニア州サンノゼ)は、世界最高水準の発電性能を持つ太陽電池モジュールを今夏以降、日本で発売する意向を明かした。同モジュールの変換効率は20.1%で、現行機種よりも0.5ポイント高い。FIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)の導入により、拡大機運の高まる産業用PV市場で拡販していく構えだ。

同社の強みは、世界最高の発電効率を誇る単結晶シリコン型セルの製造技術である。光劣化の影響を受けないN形単結晶シリコンウエハを採用したうえ、電極をすべて裏面に配置して表面の受光面を広げたバックコンタクトタイプで高効率化を実現。すでに量産している「第二世代」セルは、変換効率が22.6%に達している。

今回の新型モジュールには、従来機種と同じく「第二世代」のセルを組み込んだ。ただ、モジュールの製造工程で、反射防止膜付きのガラス、ARコートガラスを採用して光の吸収率を高め、さらなる高効率化を実現させている。

日本法人サンパワー・ジャパンの杉原孝志代表は、「日本市場は、今年7月に導入されるFITにより、産業用分野の需要拡大が見込まれます。住宅用では、今後も東芝のPVシステムへの供給を通して拡販していきますが、産業用分野では独自のルートでの販売も伸ばしていきたい」と意欲を表した。

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