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今こそ学ぼう 蓄電設備の選び方

蓄電容量と出力が重要

PCSは単機能とハイブリッド、そしてトライブリッドと大きく3種ある。蓄電池のみ直交変換する単機能PCSと、蓄電池と太陽光発電を1台で制御するハイブリッドPCSに、V2X(車からの電力供給)設備まで併せて対応できるトライブリッドPCSだ。蓄電設備は使用するPCSによって単機能型蓄電設備やハイブリッド型蓄電設備などと呼ばれている。

蓄電設備を選ぶ際に、蓄電池とPCSの種類だけでなく、仕様も重要だ。特に注目しなければならないのが蓄電池の蓄電容量とPCSの出力である。蓄電容量は電力をどの程度ためられるかを示す値で、1kWの電力を1時間放電し続けられる容量が1kWhとなる。出力は蓄電池にためた電力を1秒間で取り出せる最大量を示す値で、通常時と停電が起きた際の自立運転時で値が異なる製品もある。

たとえば、仮に蓄電容量が10‌kWhの蓄電池と、出力が5kWのPCSの組合わせの場合、満充電時でもフルに放電し続けると2時間で蓄電池が空になってしまう。最近は、自立運転時の出力が高く、停電時でも家庭内のすべての機器に電力を送れる〝全負荷対応〟蓄電設備が人気だが、停電時に蓄電池が直ぐに空になってしまう恐れもあり、敢えて自立運転時出力を抑えている製品もある。選定時には蓄電容量と出力の値をよく確認しておこう。

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