地方見聞録【中部】
カオス市場に見えた低売価時代の処世術
中部の太陽光発電市場はカオスだ。太平洋側と日本海側、そして内陸部では、気候条件が大きく異なる。
しかも、5電力会社が混在し、系統事情もまるで違うのだ。それゆえ、販売・施工会社の業態も多種多様であるが、不思議と普遍的な事業観も垣間見える。
売電単価20円以下の低売価時代をどう生き抜くべきか、中部のプレーヤーから処世術を探る。
中部地方のなかでも、静岡、愛知、岐阜、三重の東海4県と山梨県は太陽光発電の適地だ。まず日照時間が長い。2016年における県庁所在地別の日照時間を比較すると、1位が山梨県甲府市で、2位は愛知県名古屋市。4位、5位にはそれぞれ三重県津市と岐阜市がランクインし、静岡市も10位に入る。
この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です