判然としない九電の系統制約

浮上した接続限界説

今年8月下旬、太陽光業界に耳を疑うような情報が舞い込んできた。九州電力が向こう1年間、管内全域で出力10kW以上の太陽光設備の新規接続を保留するかもしれない──。
あくまで噂の域を出ない話だが、もし真実ならば……。これについて、9月18日現在まで、九電は発表していない。根も葉もない〝ガセネタ〟なのか。だが、気になるのは九電管内の膨大な申請量だ。今年5月末時点までの九電管内の設備認定量は実に17.8GWにのぼり、総認定量の26%を占めている。すでに離島では新規の接続が限界に達し、南九州では至る所で系統連系が難航している。
九州で一体何が起こっているのか。浮上した接続限界説の真偽は。そもそもなぜ系統問題が起こるのか。

九州は年間を通して日照量が多く、地価が安い。まさに太陽光発電所の適地といえる。そのうえ、「九電は電力会社のなかで最も太陽光に協力的」(大手発電事業会社)と評判で、発電事業者にとっては、系統連系の協議を進めやすかったようだ。

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