太陽光発電の将来像
ドイツの挑戦
ドイツ生まれの夢見る少年〝フォトボルタイク〟は、齢14にして不本意ながら電力市場という戦地に赴かなければならなくなった。心地よかった故郷FITを離れるのは不安だ。必死に抗ったが、ついに腹を括った。大義は、持続可能なエネルギー社会の創造。そのためには電力会社という老獪な強敵に戦いを挑まねばならない。日本の盟友〝太陽光発電〟や米国の〝ソーラーパワー〟、中国の〝太陽能〟もやがてここに参戦する。フォトボルタイクの先陣を切る挑戦が始まった。
ドイツの太陽光発電市場が2012年をピークに縮小している。13年の年間導入量は前年比半減の3.3GWで、今年は2GWを下回りそうだ。4月に発表されたEEG(再生可能エネルギー促進法)改正案が可決されれば、さらに下振れする可能性も否めない。
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