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オンサイト太陽光最新導入術

高まる自家消費需要!

屋根設置の制約を克服

動力が開発したハゼ式折板屋根用架台。アルミ製で軽い点が特徴だ

もっとも、オンサイト太陽光の普及に伴い、有望な屋根は減少傾向にある。むろん屋根の総数を見れば、まだ空きは多いが、耐荷重の問題がなく、数百kW以上の太陽光パネルが載り、かつ発電した電力を全量消費できるような折板屋根、つまり経済性の高い太陽光発電設備の導入が可能な屋根は確実に埋まり始めているのだ。

それゆえ、これまで構造上の制約や費用対効果などの問題で設置できなかった屋根へ設置可能性を拡げることが重要で、実際に設置制約の克服に向けた新製品開発が加速している。折板屋根でなくても、太陽光発電設備を導入できる可能性が高まっているのだ。

先陣を切ったのが陸屋根への対応だ。陸屋根用架台メーカーのアイユーソーラーは、コンクリート縁石で固定する割安な置き架台に加え、架台を屋根に接着する安全性の高い接着架台と、両製品の機能を合わせた接着置き架台という3種類の製品を揃えた。近年は高い耐震性能が求められる公共案件での採用が増えているという。

防水シートメーカーのアーキヤマデは、防水システムと太陽光基礎・架台を一式で販売しており、特に公共案件向けで実績を伸ばしている。防水システムと太陽光基礎を一体化させることで防水機能を高めつつ、新たに10年の防水保証を付与する点が好評を得ているようだ。昨今の太陽光パネルの大型化を受け、同社は大型パネル対応品の開発も検討していく。

一方、愛知県安城市の架台メーカー、動力はこのほど複数の新製品を開発した。まず地上設置用太陽光架台を用いた陸屋根用架台で、施工業者などが設置する乾式と湿式の両基礎に搭載できる製品だ。2つ目も陸屋根用架台で、太陽光パネルの上面が床より150mm以内に収まるように設計し、乾式基礎対応製品とした。最後が、アルミ式の軽量ハゼ式折板屋根用架台で、簡易取付が可能という従来品の機能を継承させつつ、重量を従来の700gから220gまで減らした点が特徴だ。いずれも屋根上設置の可能性を拡げる新製品と言えよう。

また、耐荷重の問題で設置できない場合、フレキシブルパネルなどの軽量パネルの活用も有効な選択肢となる。軽量パネルの製品群を拡充する再エネ企業も増加傾向にあるが、軽いだけに強風時などに飛散しないよう設置工法の検証も忘れてはならないだろう。

サンテックパワージャパンはパネル世界大手としての技術的知見を活かし、軽量かつ柔軟性のあるフレキシブルパネルの商品化に着手しているが、長野県佐久市に構える長野テクニカルサポートセンターではパネルの各種評価試験のほか、補強材を用いた独自の設置工法も検証中だ。

すでに評価は最終段階に入っており、表面に特殊な樹脂を採用し、㎡あたりの重さをフレーム付きで5kg程度、フレームなしで3kg程度に抑えた製品を今秋にも発売する計画である。

サンテックパワージャパンはフレキシブルパネルの販売に向け、長野テクニカルサポートセンターで各種試験を実施し、設置工法も検証中だ

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