米アンチダンピング制裁で揺らぐセル大国

モジュール販路を最大活用

ポリからEPCまでワンストップ

AUO(エー・ユー・オプトロニクス)

モジュール製造を手掛ける台湾液晶大手のAUO(エー・ユー・オプトロニクス)が業容を拡大している。すでにポリシリコンからウエハ、セル、モジュールまで内製化し、垂直統合型の生産体制を築いているが、さらに住宅用架台や蓄電池を製品化し、EPCまで手を拡げる。同社の狙いは何か。

新製品10.5㎏モジュール(右)と、新たに発表した蓄電池

セルの一極生産を推し進めた台湾メーカーが多いなか、AUOは原料からモジュールまで自社グループ内で一貫生産する戦略を貫いてきた。ポリシリコンとウエハは同社傘下のAUOクリスタルとエム・セテックから、セルは台湾の他、米サンパワーと共同で設立したマレーシアの合弁会社から調達。モジュールは、計500MWの年産能力を保有し、台湾・中国・チェコの3拠点で量産、『BenQ』ブランドの名で販売している。出荷量は13年が約300MW、14年は昨年比30%以上を見込む。

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