Inside News

FIT・FIP入札 最低単価7円台突入

電力広域的運営推進機関は2023年11月24日、太陽光発電を対象とした23年度第3回目のFIT及びFIP(フィード・イン・プレミアム制度)の入札の結果を公表した。105MWの募集容量を上回る応札があったほか、最低落札単価が初めて8円を割った。

23年度の入札では、出力500kW以上のFIP案件と250kW以上500kW未満のFIT案件が対象で、第3回の募集容量は105MWに設定された。

今回の入札における参加資格審査に提出された事業計画数は69件190.5MWで、参加資格を得た案件は66件186.2MWだった。そのうち61件177.7MWが応札、33件105MWが落札された。

落札単価は、kWhあたりの上限単価9.35円に対し、加重平均落札単価が8.55円、最高落札単価が9.19円、最低落札単価が7.94円だった。初めて加重平均で9円を割り込んだうえ、最低落札単価が7円台に突入した。

落札案件のうち、出力2MW以上の特別高圧太陽光発電所の開発案件は4件で、いずれも10MWを超えていた。その特高案件2件を含む3件が最低落札単価で応札した。

今回の結果を受け、次回の23年度第4回入札の募集容量は134.1018MWに設定された。事業計画の提出期限の締切日は24年1月26日で、3月8日に落札結果が公表される予定だ。上限単価はkWhあたり9.28円となる。

Inside News を読む

一覧を見る