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大成建設、建材一体型太陽光の新工法開発

同社は不二サッシと建材一体型太陽光パネルの新しい設置工法を開発した

大成建設はこのほど、不二サッシと建材一体型太陽光パネルの新しい設置工法を開発したと発表した。既築ビルを対象に提案を強めていく考えだ。

大成建設は、カネカと外壁に設置する建材一体型太陽光パネルを製品化していた。ただ、既築のビルに設置する場合、サッシ枠の溝幅によっては嵌め込めずに窓のサッシ枠ごと交換する必要があり、施工時間も施工費も嵩むという課題があった。

そこで同社は不二サッシの協力のもと、不二サッシと専用の留め具をつくり、留め具にパネルを格納した状態で納入する新工法を開発。現場で窓のサッシ枠の溝にパネルを設置する仕組みにして、窓ガラスを交換する要領で設置できるようにした。

大成建設リニューアル本部リニューアル部の原島功明部長兼リニューアル企画室長は、「既築ビルのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)改修工事の需要も高まっていたので、新工法の開発を始めた」と話す。

同社の実証試験によると、1週間程かかっていた従来の施工法と比べ、施工時間は約40分に短縮できるという。

同社ソリューション営業本部の長瀬公一専任部長は、「ガラス交換の要領で簡単に設置できるので、これを機に既築ビルへの提案を強めていく」と語る。

なお、同社は、環境省の脱炭素先行地域に採択された仙台市の共同提案者でもある。仙台市内の既築ビルを対象にZEB化の提案を進めていく模様だ。

写真は新工法で建材一体型太陽光パネルを設置している様子

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