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小型風車事故の真相

新興市場で露呈した課題

新機種で認証再申請

C&F社が別機種でNK認証を新規申請することを知った経産省は、CF20で設備認定を申請した発電事業者に3つ選択肢を提示し、意向調査票の提出を求めた。選択肢は、①メーカーを変更する、②C&F社が新たに申請中の新機種に変える、③申請を取り下げる、だ。

ただ、経産省は、発電事業者の多くが②を選ぶと想定していたのだろう。16年度内の設備認定について、「C&F社が2月28日までに新機種でNK認証を取得できない場合、設備は認定できない」としつつも、「C&F社は、申請済み案件は全て新機種に変更できると言っている。C&F社が新機種でNK認証を取得できれば、CF20から新機種への変更は認定が継承されたものとし、手続は不要にする」と発表した。

NK認証の一時停止解除を断念した理由について、漆谷社長は「事故の件もあったので、日本仕様としてシステムを刷新することにした。旧機種を改良してNK認証を申請すると、取得までに1年はかかる。認証が取れなかった場合のリスクを鑑みて、新規で申請することにした」と話す。

だが、果たしてC&Fジャパンは懇切丁寧に顧客対応してくれるのだろうか。

発電事業者の疑念に対して、漆谷社長は、「事故を招いた旧機種は、NK認証の取得が確認され次第、既設のもと設備認定を申請しているものすべてを当社の責任で新機種に交換する」と明言。さらに、新機種の改良点について、「圧力センサの不具合や過回転を検知すると、発電ブレーキが働くほか、ブレードの角度を変えるピッチ制御と、風に対して風車を正対させるヨー制御が働くようにした。配線の位置は風車下の筐体に変え、耐熱ガードを取り付けるので燃える心配はない」と安全性をアピールした。

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