新型コロナで材調達に支障
浮上する完工期限超過の懸念
猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、太陽光関連製品の納期が遅れている。太陽光発電所の完工が期限を超過し、損失が発生する懸念もある。
新型コロナウイルスの猛威が収束する気配はない。3月17日現在、世界で17万人以上が感染し、死者は7000人を超えた。この状況を世界保健機関はパンデミックと位置づけ、世界的な非常事態だと宣言した。
経済への影響も甚大だ。ニューヨーク株式市場では、16日のダウ平均株価の終値が2万188米ドルで、前週末比3000米ドル近く下落し、過去最低の下げ幅を更新。日経平均株価も年始には2万3000円を超えていたが、3月18日には3年4ヵ月振りに終値が1万7000円を割った。
東京商工リサーチが2月と3月に新型コロナウイルスによる企業への影響を調査したところ、影響が「出ている」と答えた企業は、2月時点で23%だったが、3月には55%弱に増えた。情報本部情報部の原田三寛部長は、「19年と20年の2月の売上高を比較すると、7割の企業が売上高を落としている」という。