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高効率太陽電池 国内住宅で躍進

パナソニック、日本トップを標榜 東芝、システム販売3倍増

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パナソニックの製品の強みは、三洋電機が開発した高効率モジュール「HIT」である。今年3月には新製品として、出力240W、変換効率18.7%のモジュールと、同233W、同18.2%のモジュール2機種を発売。N形単結晶ウエハと薄膜アモルファスシリコンの発電層を重ね合わせたハイブリッド構造で、光や熱による発電量の低下を抑え、年間を通して高い発電量を維持できる。

東芝製システムの特長は、OEM(他社ブランドでの生産)先の米サンパワーが製造する、セル変換効率22.6%、モジュール変換効率19.6%の高効率モジュールを搭載している点だ。同モジュールは、N形単結晶ウエハと、電極を裏面に配置して受光面を拡げたバックコンタクト技術で世界最高の発電能力を達成。東芝は、モジュールとパワーコンディショナなどの周辺機器の最適化を図り、高いシステム効率を実現させた。

特長が明瞭な両製品は、小売店の営業担当にとってもアピールしやすいようだ。実際、量販店の販売員は、「パナソニックは、アモルファスシリコン層と組み合わせた『HIT』構造で、夏に強く、発電量が稼げる。東芝はバックコンタクトで世界最高の発電性能」とのセールストークで顧客に訴え、反響があるという。

さらに、販売店にとって好都合なのは、どの製品を販売しても必要経費に差がないため、割高なパナソニックや東芝の製品を販売する方が、採算性が向上する。経営が圧迫されているPV販売店オーナーのなかには、パナソニックや東芝の製品に活路を見出すものも少なくない。

東芝 住宅用太陽光発電システム部の江尻稔部長。

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