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独Qセルズ破綻 価格競争脱落

中国勢、軒並み赤字 米ファーストソーラー、2千人リストラ

独PV企業、相次ぎ倒産

一方、ドイツでは、このQセルズに先立って、昨年12月、モジュールメーカーのソロンとEPC企業のソーラー・ミレニアムが、今年3月にはディベロッパー大手のソーラーハイブリッドが、いずれも破産手続きを申請した。

ソロンは、需要停滞の影響を受け、11年第3四半期(1〜9月)決算の売上高が前年同期比11%減の3億5820万ユーロ(約387億円)で、最終損益では2億830万ユーロ(約225億円)の損失を計上した。銀行や投資家に融資を求めたが受け入れられず、11年12月13日に破産手続きを申請した。ただ今年3月、同社はアラブ首長国連邦のセルメーカー、マイクロソル・インターナショナルの傘下に入った。

ソーラー・ミレニアムの破産は子会社に飛び火した。米子会社のディベロッパー、ソーラー・トラスト・オブ・アメリカは4月2日、デラウェア州ウィルミントンの破産裁判所に破産法11条の適用を申請している。

ソーラー・トラストは、カリフォルニア州で出力1GWのブライスPVプロジェクトを抱えており、完成する直前に、親会社の倒産で資金供給が続けられなくなった。同プロジェクトは、発電量が世界最大規模の大型発電所だっただけに、米国内で波紋が広がっている。

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