デュポン（東京都千代田区、田中能之社長）は6月16日、自社製の太陽電池アイオノマー封止材が、N型結晶シリコンセルに対して高いPID耐性があると発表した。
　同製品は、第三者試験機関のケミトックスが実施したPID試験において、同製品のPm（最大出力）保持率が98.5%になった。これは他の封止材では確認できなかった高数値であるという。
　一般的に、P型結晶シリコンセルを使用した太陽電池モジュールでは、PID対策としてアイオノマー等の絶縁性の高い封止材が有効であるといわれているが、ここ最近は高効率化を目的にN型セルを使用する企業が増えている。しかし、N型セルを使用したモジュールに対して、従来の封止材では十分なPID耐性が確認されていなかった。