台PCS製造のヴォルトロニック・パワー、日本進出に意欲
2020.11.30
PVeye
台湾のPCS(パワーコンディショナ)メーカーであるヴォルトロニック・パワーがこのほど日本進出を模索している。日本企業と連携し、市場参入を狙う構えだ。
同社は2008年に設立したUPS(無停電電源装置)メーカーで、主にODM(他社ブランドでの設計・製造)で製品を供給している。台湾・台北市に本社を構え、中国・深圳や中山、ベトナムなどに工場を構える。
太陽光発電用PCSは10年から製造を開始し、小型機種を中心に独立電源用のオフグリッド型PCSや系統連系が可能なハイブリッドPCSを揃える。同社業務セールススタッフの張守汶氏は、「当社はハイブリッドPCSの設計・製造にいち早く着手した。10年から始めており、研究開発陣の経験も豊富だ」と自信を見せる。
同社は欧州市場などに自社製ハイブリッドPCSを活用した蓄電設備を供給している。出力が5.5kW、蓄電容量が5kWhで、蓄電池の増設も可能な製品だ。AC230V出力に対応した蓄電設備のため、日本市場にそのまま持ち込むことは難しいが、「当社はODMを得意としており、条件が合えばカスタマイズも可能だ」(張氏)。
日本市場への参入にも意欲的で、張氏は「電圧だけでなく、法規制などの違いもあるため、現地企業と協業する形が望ましい。すでに自社ブランドを持つ企業や、今後展開したい企業と組むことができれば」と語った。
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