米ファースト・ソーラー、薄膜太陽電池モジュールで記録更新 変換効率18.6%
2015.06.16
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米国太陽電池大手のファースト・ソーラー(米アリゾナ州、ジム・A・ヒューズCEO)は6月16日、自社製のCdTe型太陽電池モジュールの変換効率で18.6%を記録したと発表した。薄膜系モジュールでは世界最高記録を更新したという。米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の試験で計測された。
太陽電池モジュールには、発電する部分と発電しない部分があり、前者を開口部と呼ぶ。同社は、CdTe型の開口部で変換効率18.6%を計測。昨年3月の記録より1.1%上回った。太陽電池の総面積あたりの変換効率に直すと、18.2%になるという。
一般に太陽電池はシリコンを原料とするが、CdTe太陽電池はカドミウムとテルルから作られる。シリコン系太陽電池に比べ安価である一方、変換効率は劣る。
しかし同社のモジュールは「トップクラスの多結晶シリコン太陽電池よりも高効率だ」(ラフィ・ガラベディアンCTO)。
同社は今年1月、研究用セルで21.5%の変換効率を達成した。ガラベディアンCTOは、「シリコンの技術的な進歩は限界に近づいているが、我々のCdTe太陽電池は、技術改善の余地は多く残っている」と話した。
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