NEDO、ドイツで大規模蓄電システムの実証試験開始
2017.03.21
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NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は3月21日、ドイツで大規模蓄電池システムの実証試験を開始すると発表した。2017年4月から3年間実証を行い、大規模ハイブリッド蓄電池システムの構築と同システムを用いた新しい電力取引事業のビジネスモデルの確立を目指す。事業の委託先は日立化成と日立パワーソリューションズ、日本ガイシと、ドイツの地域電力会社となっている。
ドイツ北西部のニーダーザクセン州は、近年再生可能エネルギー、特に風力発電が大量に導入されているが、電力需給の調整を行うバランシンググループ内でインバランスが発生し、局所的な系統電圧の不安定が問題となっている。そこでNEDOは、同州において、蓄電池の充放電による電力需給バランスの調整を行うシステムの構築を目指す。システムには、日立化成のリチウムイオン電池と日本ガイシのNAS電池の2種類の電池と、日立パワーソリューションズの『電力系統情報および蓄電池制御システム』、さらにドイツの地域電力会社EWEAGの電力取引システムを活用する。
また、同システムをドイツ国内外の発電事業者や電力取引事業者に販売するなどのビジネスモデルの確立も目指している。
実証の期間は17年4月から20年3月までの3年間。予算総額は約28.8億円。
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