昭和シェル石油グル―プでCIS薄膜太陽電池大手のソーラーフロンティア（東京都港区、平野敦彦社長）は4月12日、米国カリフォルニア州インペリアル郡において、40MW規模の「ミッドウェイII太陽光発電プロジェクト」を米大手電力会社であるDominion Energy社に販売したと発表した。
　「ミッドウェイII太陽光発電プロジェクト」は、カリフォルニア州カリパトリア北西の129haの用地に約24万2,000枚のソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池をNEXTtracker社の太陽光追尾装置付きの架台を使用し、設置したもの。インペリアル・バレーに電力を供給する公営電力会社であるImperial Irrigation District社との間で25年間のPPA（電力購入契約）を締結している。カリフォルニア州インペリアル郡では、今回のプロジェクトのほか、「ミッドウェイI」（67MW規模）も建設。同社はこれらを合わせて、合計400MWを超える太陽光発電開発案件を米国で保有しているという。
　ソーラーフロンティア米国子会社のチャールズ・ピメンテルCOOは、「Dominion Energy社が、当社開発の太陽光発電所を獲得して資産規模を拡大することを嬉しく思う。米フォーチュン誌による全米総収入ランキング上位500社（フォーチュン500）に数えられる同社が、再エネ事業を拡大し、持続可能なエネルギーの普及に貢献することは素晴らしい」とコメント。一方、米国の中西部、中部大西洋沿岸地域、北東部において600万件以上の顧客に電力を供給しているDominion Energy社のダイアン・リオポルド社長兼CEOは、「当社は、再エネ普及の取り組みとして、ソーラーフロンティアが開発した高性能の太陽光発電所を獲得した。合計2,000MWを超えるクリーンエネルギー事業を通じて、エネルギーミックスを充実させ、持続可能なエネルギーをお客様にお届けできることを誇りに思う」と述べている。