TMEIC、電極接合装置3台を受注 世界最大のCIGS太陽電池工場向けに
2017.04.19
PVeye
東芝三菱電機産業システム(東京都中央区、山脇雅彦社長、以下TMEIC)は4月19日、中国建築材料集団傘下のCIGS薄膜太陽電池メーカーであるTriumph PV Materials社向けに、電極接合装置「TMBBM」を3台受注したと発表した。納入先は同社が中国安徽省蚌埠市に建設し、2017年10月の稼働を予定している世界最大のCIGS太陽電池工場だ。
電極接合装置「TMBBM」は、TMEIC独自の超音波接合技術を適用した、太陽電池のガラス基板にアルミリボンなどの電極を直接接合する装置。一般的には、電極を基板に接合する際にはんだやペーストなどの接合材料を使用しているが、同装置であれば接合材料が不要となる。それによって、太陽電池の配線工程の製造コストを約半減できるという。TMEICは、三星ダイヤモンド工業(MDI社)とともにパターニングから電極接合までの連続工程を一貫して請負うことで、太陽電池の品質確保や歩留まり改善、生産ライン建設時の垂直立上げが可能な体制を構築している。
今回のプロジェクトで日本企業として採用されたサプライヤーはMDI社とTMEICのみで、受注した3台の装置は中国安寧省蚌埠市のCIGS太陽電池工場(生産規模1.5GWの第一期300MW)に納入する。Triumph PV Materials社が中国江蘇省江陰市に建設する新工場にも導入される予定だ。
TMEICは、「今後もMDI社と協力し、CIGSのみならず次世代太陽電池として期待の高いペロブスカイト系太陽電池などにも参入すべく、世界各国の太陽電池メーカーに対して積極的に提案、受注拡大を図ってまいります」とコメントしている。
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